キャリアに悩む大学生・留学生へ
「正解探し」の終わり、そして「自分だけの物語」の始まり
大学生活を送る中で、「将来、何をしたいんだろう?」「どんな会社を選べばいいんだろう?」と不安に思ったことはありませんか?
特に、就職活動を控えた大学生や日本で働きたいと考える留学生の皆さんは、将来のキャリアに悩んでいることが多いと思います。
しかし、「キャリアに正解はありません」と語るのは、長年にわたり外国人留学生の就職支援に携わり、現在は経済産業省やジェトロをはじめ多くの経済団体と連携して企業側の高度外国人雇用支援も行っている吉田先生です。
今回は、吉田先生に「学生のキャリアの悩み」や「グローバルインターンシップ『宴(うたげ)』」の目的についてお話を伺いました。
なぜ学生はキャリアに悩むのか?「Will・Can・Must」で整理してみよう
吉田先生によれば、キャリアに悩む学生が多いのは、次の3つの観点(Will・Can・Must)が整理されていないからです。
- Will(やりたいこと):志望動機が書けない、自分が何に興味を持っているのかわからない。
- Can(できること):自分の強みがわからない、何が得意なのかが明確でない。
- Must(社会が求めていること):留学生の採用情報をどこで探すべきかわからない。
吉田先生は、「CanがわからないからWillも育たないし、Mustも見えていない」と指摘します。つまり、何を目指せばよいか、何を武器にすればよいか、どこにチャンスがあるかという3つの軸が曖昧なままでは、自信を持って動くことができないのです。
さらに、「間違った選択をしたくない」「正解を選ばなければならない」といった思い込みも、学生の行動を止めてしまう原因となっています。
「宴」の特長1:明確な「Must」から「Can」と「Will」を引き出す
このような考えに基づいて設計されたのが、「宴(うたげ)」という新しいインターンシップです。「宴」は、大阪・関西万博の「外食産業パビリオン」を舞台に、留学生と日本人学生が共に参加するグローバルなプログラムです。
他のインターンと異なるポイントは、「Must(社会が求めていること)」がとても明確であること。外食産業は多くの課題に悩んでいます。学生は、この社会課題に対してチームで取り組み、自分が「Can(できること)」を見つけ、「Will(やりたいこと)」を考えることができます。
このプログラムでは、短期間の職業体験ではなく、長期間かかわることで、自分の得意なこと・苦手なこと・本当にやりたいことをじっくり探せるようになっています。
「宴」の特長2:意味を見つける経験と、特別な学びの場
吉田先生の支援活動を通じて明らかになったのは、「社会とのつながりの深さと回数」が、学生の成長に大きな影響を与えるという点です。つまり、学生がキャリアに自信を持つためには、「繰り返し行動し、それを振り返ること」、すなわち内省のプロセスが極めて重要です。これこそが、「Can(できる)」と「Will(やりたい)」を引き出す原動力となり、自らのキャリアを明確にしていく手助けとなります。
吉田先生によれば、「宴」では、万博という特別な場を活用し、普段接点のない企業関係者と直接対話する機会が提供されます。また、留学生一人ひとりに社会人メンターがつき、活動を伴走的に支援してくれます。さらに、NFTという先端技術を活用し、自身の行動履歴を可視化することが可能です。これにより、具体的な行動内容はもちろん、圧倒的な行動量を「見える化」でき、行動と内省の反復が促進されます。
このように、社会との接点を持つ機会の豊富さや、実践的な社会体験の深さに触れられる点こそが、「宴」の大きな特長といえます。
「宴」インターンで描く、あなただけのキャリアの物語
「宴」は、このインターンシップを通じて、学生が自分の 「Can(できること)」 を知り、「Will(やりたいこと)」 を見つけ、最終的には 「Must(社会が求めていること)」 を自分で選び取れるようになることを目指しています。
しかし、キャリアを描くのは誰でもない、自分自身です。自ら行動し、考え抜き、自分にとっての「意味」を見出すことが必要です。
「宴」は、そんな“自分のキャリア”を考え始める第一歩のチャンスを提供します。
吉田先生は、最後にこう語りました:
「参加において迷うということは、何かを天秤にかけているということです。遊び、旅行、授業… いろんなことがあるけど、そのすべては“あなたの「Can」”に変わります。 日本で活躍するための圧倒的な「Can」を見つけたいなら、このインターンはとても良い機会になると思いますよ。」
さあ、あなたも「宴」で、あなただけのキャリアの物語を描き始めてみませんか?
(記者 立命館大学 経営管理研究科 ゾウ)